Windows7端末へのAndroid Studioの導入および、エミュレータ環境の整備が完了したので、Eclipseで開発していたアプリの移行を進めています。
今回はシンプルなアプリを移行する手順について投稿します。
移行元のEclipse側での作業
- Eclipseを立ち上げて、「ファイル > Export」を選択します。
- 選択ダイアログで「Generate Gradle build files」を選択します。
- 後は手順に沿って、エクスポート対象のプロジェクトを選択して、実行してください。
- 処理完了後にエクスポート対象のプロジェクトのフォルダ直下に「build.gradle」ファイルが生成されていればOKです。
- エクスポート対象のフォルダを丸ごと、Android Studioで読み込ませる所定フォルダへコピーしてください。
(今回の例では、Android Studioを導入したWindows7端末の「C:\android」配下に配置しました。)
移行先のAndroid Studio上での作業
- Android Studioを立ち上げて、初期画面で「Import project (Eclipse ADT, Gradle, etc.)」を選択します。
- 「Select Eclipse or Gradle Project to Import」とのダイアログが開くので、上記でコピーを行ったフォルダを選択します。
(ここでは、「C:\android\Minutes」を選択しました。)
- 「Gradle wrapper」を使うか否かのダイアログが表示されます。
軽くしか調べてませんが、ここは「OK」で良いようです。
- 上記で「OK」を押すと、対象のプロジェクトがAndroid Studioへインポートされます。
ただ、初期状態ではGradleの設定が足りず、「エラー:(1, 0) Plugin with id ‘android’ not found.」と表示されるので、対象アプリのbuild.gradle(今回の例ではC:\android\Minutes\build.gradle)を開き、下記情報を追記します。
(Android向けにビルドするために必要な設定)buildscript { repositories { mavenCentral() } dependencies { classpath 'com.android.tools.build:gradle:1.0.0' } }
- 上記対応を行った上で、画面右上に表示されている「Try Again」を押下すると、今度は「エラー:(5, 0) Project with path ‘google-play-services_lib’ could not be found in root project ‘Minutes’.」との表示されました。
ライブラリの依存関係の設定が正しく無いようだったので、build.gradleのdependencies{ } 内を下記のように修正しました。dependencies { compile 'com.google.android.gms:play-services:+' }
- 上記対応を行った上で、画面右上に表示されている「Try Again」を再度押下すると、今度は「BUILD SUCCESSFUL」となりました!
上部メニューの中央にある実行ボタンを押下すると・・・ - ダイアログが開くので、必要なエミュレータを選択します。
- 無事、Android Studio上でビルドされたアプリをエミュレータ上で開くことができました。
最後に
今回、試行錯誤を行った上で、最後に画面キャプチャを取りながら記事をまとめました。
試行錯誤の途中で他にも掲載できていないエラーが発生していました。
ただ、掲載できていないものは、必要なAndroid SDKがインストールされていない場合等で、Android Studioからのアラートに沿って対応していれば、解決できる内容だったはずです。
次回は、特殊なライブラリを利用しているアプリの移行作業が、若干面倒だったので、別途改めて報告したいと思います。